アジが釣れているとの情報に我慢できず、計画通り元旦早々鹿島に出かけることにした。1週間位前からずっと天気予報をおっていたけれど当日は天気もよく気温も高いっぽく、予報通り暖かい日になった。そして風がないのも好都合だ。
いつもは車の都合で夕方以降の出撃になるところを、元旦ということでお昼の早い時間に出発することが出来た。まずは上州屋へ。現地の釣具店でもいいけれどあいているかどうかわからないし、それと5,000円以上購入で500円割引になる券をもらっていたから是非、と思ってのことだ。
5,000円といっても自分には大きな出費、つまんないものは買えない。あらかじめ目星をつけていたレインウェアが4,000円程度なので、これと淡水用の撒き餌、あと小物を少し買った。
安いもの好き、というか安物買いの何とかというか、あと1,000円足せば透湿素材のレインウェアを買えるところをケチって一番安いのにしてしまった。どうしても我慢できなくなったらグレードアップしよう。
買い物を終えて一路鹿島へ向かう。いつもの夜行と違って車の量は多いけど、意外と時間がかからない。途中でパンとか買って鹿嶋まで2時間半かからないくらいで到着した。アンモニア岸壁に近づくと車が止まっているのが見える。正月早々物好きがいるものだと思って近づくと他にも車が止まっている。す、すごい車の数、みんな釣りなの、と思って車を降りて様子を見ると、みんな釣りだった。アンモニア岸壁にこんなにたくさんの人がいるのを初めてみた、というくらい。そして釣れている様子。見たところイワシの群れが入っているようだ。
しかし釣り場には入れそうにないので、早々に諦め次の釣り場に向かうことにした。前回は港公園船溜まりに行ったので、今回は中央公共埠頭へ行ってみることにした。今日はほぼ風がないので、釣りづらさはないかなと思って。車でぼーっと走っていたら左折すべきところを通り越してしまって、その先の岸壁に行き着いてしまった。ここが東電排水口なのか。でも、今日はここが目的地ではないのでざっと様子を見てから中央公共埠頭に向かった。20分くらいのロス。
中央公共埠頭には16時頃に到着、なんとこちらはガラガラ。釣り人ゼロではないけれど、どこにでも入れそうなくらい空いている。多分港内にアジが入ったという情報があるから皆アンモニア岸壁へ行ってしまったんだろう。くよくよしても仕方がないので、広く開いているところにそのまま入った。残念ながら周囲で釣れている様子はない。アンモニア岸壁の活況とは偉い違いだ。
竿さえ出していれば何かしら釣れてくれると信じて釣り始めた。実釣開始は16時20分頃かな。今日のスタイルはちょい投げとトリック。海面を見ても魚っ気はない。コマセをまいてみても魚が寄ってくる様子はない。そのうち回遊してくることを祈るしかない。
アンモニア岸壁で、それがたとえイワシにせよあれだけ釣れているのを見せられると、この閑散とした中央公共埠頭の状況は悲しい。あっちに入れれば今頃爆釣してたのに、という思いが消えては出てくる。
そして時が来た!。まだ明るい17時過ぎにトリックにアタリがあり、イワシが上がってきた。よかった、ここにも魚がまわってきてくれた。そして写真を撮る間もないくらいラッシュ。最初はイワシばかりだったけど、ちゃんとアジも釣れた。正月にわざわざ鹿嶋まで来た甲斐があった。
最初から用意しておけばよかったけど、段々と暗くなる。明かりを準備する暇もなくアタリが続き、写真は一段落した時のバケツの中身。ボウズを解消出来たし、アジもイワシも釣れてホッとした。
時合は30分ほどでその後また釣れなくなった。しばらくすると今度はウミタナゴが釣れ始めた。想定内ではあるけれど、アジタイムが終わったのかとがっかり。空には月と宵の明星が見える。iPhoneでもキレイに写せた。
トリックは順調だったけどちょい投げは散々。ヒトデとか貝とか。第一投目であたりらしきものがあったけど多分フグ。根掛かりでもないのに一投目からハリがなくなっていたから。鹿島でちょい投げしてよかったためしがない。
寒い中釣りに集中しているとガッシャーンという音がお隣から聞こえ、何事かと思って振り向くとちょうど三脚が落下していくところだった。ん?、ん?、と思ってやり取りを見ているとどうも竿ごと魚に持って行かれたらしい。ドラグ緩めてなかったんだ。こんな夜に青物ということでもないと思うけど、一体何だったんだろう。少なくとも船が通った様子はなかったので魚には間違いないんだろうから相当でかいよね。釣れる人には釣れる、釣れない人には釣れない。
トリックは時折釣れない時間帯を挟むこともあったけど、嫌気が差すことなくウミタナゴとアジが釣れてくれた。フグは余計だったし、ウミタナゴがアジよりも多いことが残念。できればカワハギなんかかも釣れてほしかった。
声をかけてくれた女性がいた。ウミタナゴとアジが結構鈴を鳴らしてくれたので、アジ釣れてますか、って。ウミタナゴにポツポツまじるくらい、って正直に答えておいた。結局大きな群れでアジがきたのは夕マズメだけだったな。
22時頃になるとアタリがなくなってしまった。今日は早い時間から始めたので夜中ずっと釣り続けるのは無理なので頃合いを見て仮眠することにしていた。ちょうどいいタイミングかなと思って、23時を目処に一旦撤収することにした。
今日は珍しく諦めがよくて、22時40分に撤収を決めた。その前にここまでの釣果をパチりした。この時点で結構な釣果があり、魚ずっしり。ウミタナゴってのが残念だけど、アジもイワシもいる。相応に満足だ。
この時点で帰ることも考えたけど、アミコマセもまだ半分しか使っていないので、予定通り仮眠して朝マズメも釣ることにした。
朝マズメの釣り場をどうするか、アンモニア岸壁が一番と思うけど今日はやめておくことにした。夜釣りする人は少ないだろうと思ってんだけど、状況を見に行って混雑していたらショックが大きすぎる。前回の港公園船溜まりのイワシ祭りも魅力的だったし、仮眠の場所も最適なので船溜まり前の駐車場に移動することにした。
移動途中、手がかじかんで仕方がなかったのでコンビニでホットドリンクを買った。あと、もう仮眠して翌朝まで車運転しないと決めたので、ワンカップを1本だけ買った。よく1本で我慢できたものだ。
どうせお酒を飲むならおつまみも欲しい、ということでウミタナゴのなめろうを作ってみた。少し食べてしまってからパチリ。海から海水を汲んできて、それでまな板と魚を洗いつつの調理。3枚におろして腹骨をすいて皮をはいでたたく。あいにくネギとかショウガとかなくて、買ってきたインスタント味噌汁の味噌と醤油で味付けした。お酒はぬる燗。
粗末なおつまみだけどそれでも外で食べるとご馳走になる。
あっという間にお酒を飲んでしまい、少し物足りないので米を炊くことにした。だんだんエスカレートするがここまでが想定内。
米1合を炊いて、インスタントカレーを温めた。カレーも醤油や味噌といっしょに買ってきた。ご飯は上手く炊けた。昔ワンダーフォーゲルしていた時の感覚が残っているのか。匂いを嗅いでいて、米の炊ける匂いからおこげの匂いに変わる時があるのでそこで火を止めて蒸らす、これが水分が飛んだ合図。
釣り場でなめろうまで作ってお酒飲んで、締めのカレーライスまでご馳走だった。
そしてこの日は車中泊、もちろん寝袋持参で。寒かったけど楽しかった。この日の釣果はイワシ9尾、アジ10尾、ウミタナゴ13尾、フグ1尾。
そして翌日の後編に続く。
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