かすみがうら大満足には遠く

今日走ってきた、かすみがうらマラソン。天気予報は10日くらい前から確認していたけれど最悪で、スタート当初から雨で止むのが15時頃の予報。つまり走っている間はずっと雨で、走り終わる頃には止むよ、と。今日の未明頃は寝ていても雨の音が聞こえるくらいで一瞬出走取消かとも思ってたけどそこはマラソン、高い参加費払っているので自分は絶対やめない。朝の時点でそこそこ降っていたので飲み屋仲間は全員出走取消で応援組もお休み、ということで今回は自分ひとりでの参加となった。

朝はスタート4時間前の6時ちょっと前に起床してご飯。マラソン前は力うどんにご飯と梅干し、それに柑橘系のジュースを定番にしていたけど今回はなぜか準備に力が入らず。結果、月見うどんにわかめを入れて、あとご飯に梅干しとシソの実でジュースはなし。そのかわりにリポビタンDになった。

時間的には余裕と思っていたけれど、ほぼ準備が終わって出発前に乗り継ぎを確認したら意外と電車がなくてすぐに出発しないと危ないっぽい。ということで即、出かけることとなった。電車の時間も結構ギリギリだったので小走りでいい準備運動。マラソンやっててよかったと思うのはこういうときで、多少の距離を走っても全く息が上がらなくなったこと。バドミントンのための体力づくりのつもりで始めたけど他にもいい効果が沢山あったということか。あー、走っている途中、慌てて出たので眼鏡を持ってくることを忘れたことに気がついた。最悪。

駅に着くまでは折りたたみの傘をさして走ったけど、それほど雨はひどくない。これから降るのかなとぼんやり考える。

電車に乗って移動して、途中の乗換駅で空を見上げるとどんより。雨も時々強く降ることもある。電車に乗る人が少ないように思えたのは雨のせい、それとも時間ギリギリの電車だったせいかな。
土浦駅到着。人が増えてマラソン気分が盛り上がる。ただ通路の両端にランナーが陣取って各自準備をしているようでマナーの悪さも目立った。乗換駅ではホームで着替えしている人もいたし。

気持ちはわからんでもないが、雨の出走なんだから予め自宅で準備してこようよ、って思う。
現地について川口運動公園内の荷物預かり所へ向かうとすごい列。どこまで行っても列の最後尾が見つからないくらい。これは危険、と思ったので何も考えずに列の最後尾についた。自分はウインドブレーカーを脱ぐだけで準備完了だから、列に並んでいる間に上下を脱いで荷物預け用の荷造りを済ませた。荷物預かり料100円を渡して自分で荷物を棚に置く。

それからスタート地点に向かった。
スタート地点に向かう途中後ろから声をかけてくれる人がいる。どうやらグローブを落としたようで拾ってくださったとのこと。ありがたい。世の中いい人もいる。

スタート10分前に自分のブロックに到着。申し込み時点では5時間以上の記録しかなかったのでFブロック、Fブロックは一番後ろのその他大勢のポジションだ。すごい人。でも、これテンション上がるんだよね。
スタートまでのしばしの間はマラソンDJの素敵な励ましと、ゲストの有森裕子さんとの軽妙なやりとりを聞く。DJがハイタッチと言うので、自分も自分の前にいた女性とハイタッチした。確か去年の将門ハーフでもそんなことしたっけ。一人参加でもマラソンDJが配慮してくれて気分が和らぐのがいいね。そして何より、雨止んでる!。スタート時点で雨降らないのはとても重要、よかった。
ほどなくしてスタート。スタートラインを通過するまでに10分ほどかかったけど無事通過。そしたらいきなり目の前に有森裕子さん。大きな水たまりがあったので、その前でランナーに避けて避けてって身振り手振りで誘導してくれた。これも素敵。そして有森さんがいた場所を左に曲がって小さな上り坂に沢山のランナーが走っている。やっとマラソンが始まった。

今回は以前からプランを立てていた。前回のつくばマラソンでネットタイム4時間40分を切った。前回も調子良かったけど今回もいい。つくばの時は前半飛ばしすぎて後半バテている。ということで、前半は飛ばさず1km5分30秒をキープし、後半はなんとか6分30秒、最後はどうせペース落ちるし、それでも4時間半は切れるかも、というのを目標にしていた。

このペース配分が前半ズバリ、寸分違わずな感じ。最初の数キロは混雑しているのでどうしてもペースを上げられなかったけど、その後はコンスタントにペースを刻んで16km地点まではペースをほぼ維持。
5kmから16kmまでの平均は1km5分33秒強でもう完璧。そこからハーフ地点までは1km6分弱のペースになったけどそこも計算済み。いいペース配分でハーフ地点まで辿り着いた。

ハーフ手前のお城、それにハーフ地点を気持ちよく通過。この時点ではプラン通りに走れているし、体調も悪くなく、それほど疲れもない。ランの途中経過を友人たちにLINEで知らせる余裕もある。

お気に入りの人には申し訳ないと思いつつ時々LINE。反応を返してくれるところが優しくて好き。

ハーフ地点を超えてからの東向きから西向きへの折返しで22kmだか23kmだかそのくらい。後半は1km6分30秒のペースを想定していたけどそこまでペースが落ちない。23kmから27kmまでは1km6分10秒ペース。あまりに調子いいのでひょっとしてサブ4かも、とバカな考えが頭によぎるがそんなに甘くない。計算しても全然無理なわけで。

曇り空の霞ヶ浦がなんだか幻想的で思わず写真をとる。

その後少しペースが落ちる。体力を維持するためにどうしてもエイドを確実に拾っておきたくて、足踏みしてでもエイドを取るようにしていた結果、やむを得ず1km7分前後になった。エイドのことまで考えてなかったな。

それでも調子よく走っていたけれど33kmくらいで左足で何かぷちっとなった感じ。あれっと思ってちょっと力を入れてみようとすると無理。やばい。きっと肉離れ。ここまでいいペースで走ってきたのにすごいショックで一瞬棄権も頭をよぎったけど、意外と走れる。左足に負荷さえかけなければ走れそう、ということでそのまま継続することにした。但し山場の25kmをすぎた当たりから徐々に足も疲れてきている。前回のつくばを走った時の感想として、とにかく歩かないことが重要だというのがわかった。つくばでは25kmから30kmの間で1度歩いてしまい、それからタイムが落ちた。30kmすぎてからも歩いていたけど辛くても歩くのはやめようと思ってからいいペースで走れた。今回もそれが頭にあったのでここまで悪くないペースを刻んでこれた。

35km通過。よくここまで歩かず走ってこれたとは思ったけど、この後が無理。なんとか1km7分半で耐えていたけど37kmを過ぎてとうとう歩いてしまった。

今までは30kmの手前で歩いてしまっていたけれど今回大した練習もせずここまで走れた点はよかったのかもしれない。もちろん満足はしていないけれど。
歩いてしまうとペースとしてはひどい。1km9分を超えるペースになる。完走すれば制限時間内は確実だけどもはやそういうことではない。去年制限時間ギリギリでゴールしたことが遠い昔のようだ。40kmを超えてから再度気持ちを奮い立たせる。

ちょっと怖かったのが38kmあたり。手がしびれだした。多分軽い熱中症の症状じゃないかな。倒れたら完走できないわけでエイドで1度しっかり止まって仕切り直す。両足に水をかけてしっかり水分補給。これで持ち直した。後で調べたら低ナトリウム血症、低血糖とかいろいろあるみたい。素人判断は禁物だ。


40km地点。キツイ。キツイけど歩かない。時計を見てもネットタイム4時間半は難しそう。それでもなんとか前回よりは良いタイムにしたいので沢山の人に抜かれつつそれでも止まらず走る。

辛い割には周りを見る余裕はある。結局途中1度雨が降り始めたもののすぐやんで、今回は殆ど雨に降られなかった。気温もそれほど高くなくコンディションとしてはベストだった。40kmすぎの景色がとても綺麗で疲れているくせに写真をとる。空が綺麗。

あとはもう惰性。いくら抜かれてもとにかく止まらずひたすら走る。競歩かと思えるくらい遅いけど歩くよりはマシ。

スタジアムに入ってゴールを見つけた時はホッとした。肉離れもひどくならず、転倒もせず、お気に入りの人とも話せて何も文句はない。満足行くタイムではないことを除けば。
ゴールに入った時の印象はまた違う。もっとできたんじゃないかという思いが強い。今までの練習は何だったんだろうって思ったりもしたけど、あんまり練習してないわけでこんなもんなんだろう、とも思ったり。

いろいろ思うところもあるけど、今回も完走できてよかった。今回はハーフとフルで合わせて12回目のマラソンだった。当初はバドミントンのためのランだったわけでもうマラソンはやめても良いかも、と思うところもある。それでもマラソンはバドミントンと全く違う楽しさがある。もう少し続けてみようと思う。

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