六斗の森、夕立に合う(後編)

夜中何度かトイレで目が覚める。そして朝4時頃、今度は寒くて目が覚める。15年以上前に買ったシュラフで今となっては適正温度とか全然わからなくて。3シーズンのつもりで買ってるはずではあるけれど、安いのをノリで買っただけだったかもしれない。そしてTシャツとパンツだけで寝ていたってのもある。ジーンズとパーカーは枕にするため、シュラフの袋に入れてある。枕がないのは嫌なのでそのまま寒いのを我慢してもう少し寝る。

結局起きたのは6時過ぎ。よくよく考えてみれば他にも枕にする材料はたくさんあったし、そもそもジーンズは枕にさえしていなかった。何のために寒さを我慢していたのか、まさに修行だな。

今回は完ソロだった。そりゃそうだ、あんなにひどい夕立だったもの。予報もあったし。予約していたとしても大抵はキャンセルするよね。

そして管理人さんさえいなかった。夜は少し心細かったけど、酒飲んで寝ているわけで、あまり気にもならなかった。静かでよかった。

今回は朝ご飯もしっかり食べる。まずは湯を沸かして紅茶オレを作って、それからマカロニを茹で、次に昨日のトマト煮の残りを温める。そして合体。豪華な朝ご飯になった。

但しやっぱり味がちょっと足りない。塩コショウを追加したけどそれでも今ひとつ。コンソメ、多めだよ多め。パンもあればよかったな。
既に見慣れた風景になりつつある小径とキャビン。まだ7時になっていない。昨日の夕立はどこへ行ったのかと思うくらいいいお天気だ。シュラフの中で寝ていた時は寒かったのに、陽の当たるところに出ると少し暑いくらいだ。真夏になると日陰のほうがいいけど、梅雨の時期は陽のあたる場所にテント張ったほうがいいかな。但しファミキャンがいない時に限る。朝、陽のあたる場所は広くて開けている場所だ。
テントは昨日雨がやんだ時にざっと拭いておいたおかげで少し水滴が付いている程度。さらにタオルで拭いて、日向で干しておいた。その間にコッヘルとか焚き火台とかを片付けた。そしてテントに取り掛かろうというときには既にテントも乾いていた。今回は帰って干すのはシュラフだけでよさそうだ。

キャンプ地も元通りキレイになって、8時前に到着した管理人さんに挨拶して帰宅の途についた。8時20分だった。駐車場から入口までの道の途中に看板があって見てみると、ウォーキングロードがあるとのことだった。行ってみたい気もするけれど、植物採取禁止なのでパスかな。

そのまま真っすぐ帰ろうかと思ったけど昨日の釣りのリベンジがしたくて、昨日と同じ場所に行ってみた。

今日は誰もいない。そして静かだ。時折、ゴボっと音がするけれど、バスの捕食音だろうか。魚が跳ねる音とは違う気がする。魚が跳ねる音もしていたけど、そっちはフナかコイだと思う。

しかし釣れず。唯一小さなブルーギルが釣れただけ。ヤマベが釣れたら持ち帰って塩焼きにしようと思っていたのにあてが外れた。それにしても昨日の夕立が嘘のよう。うっすらと雲があるけれど快晴だ。昨日も晴れてくれれば、ウキが見えなくなるまで釣りをしようと思っていたのに。

帰り道の途中。つくばみらい市の伊那庁舎から小貝川へ向かう道がまっすぐで気持ちい。しかもここは車の通りが非常に少ないので天気のいい日のバイク通行は爽快だ。

今回はあいにく魚を釣って食べることはできなかったけど、それでもいろいろ楽しかった。しばらくキャンプに行けないけれど、梅雨が開けて、夏休みに入る前にもう一回行ければと考えている。

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