明け方のイワシが美味しい

ずっと行きたかったけど色々バタバタで行けないうちに真冬の寒さ。鹿島釣行は諦めていたけれど、急遽思い立って夜釣りに出かけてきた。狙いはもちろんアジ、ということでいつものアンモニア岸壁へ向かった。

最近どうも精神不安定で道中色々有りつつもなんとか鹿島に到着、アンモニア岸壁についたのは22時を少しまわった頃。様子を見ると常夜灯側は満席状態で、温排水口側が真っ暗だったのでそちらに入ろうと思って近づくとどうも暗がりで釣りをしている人がいるらしい。まだスペースはあるけれど人嫌いなので違う場所で釣ることにした。といっても鹿島に詳しい訳なく、港公園横の船溜まりに行ってみることにした。

22時40分頃船溜まり到着、誰もおらずここで釣ることにした。こちらは常時照明がついていてとても明るいし、駐車場もあるし、岸壁に車を横付けすることも出来る。自販機もあって、少し歩けばトイレもあるし水も使える。魚さえ釣れてくれれば最高の場所だ。

さっそく準備を始める。今日は5.4mの磯竿にトリック仕掛けだけど、トリックの上にサビキをつけて2連で釣ることにした。特に意味はないけれど、仕掛けが長いほうが広く棚を探れるかなと思って。あとから3.6mの堤防竿も追加した。実釣開始は23時過ぎ。準備万端だったせいかあまり寒さを感じない。昼間のうちにGUのあったかウォーム上下を買ってきて着込み、その上はハイネックのロンティーにウールのシャツ、それとセーターに防寒着。

しばし待てど釣れない。コマセをまいて海面をライトで照らしてみるも気配がない。誰も居ないのはそういうことかと思ったけど、もう荷物を広げてしまったので移動も面倒、ということでボウズ覚悟で朝まで釣りを続けることにした。チェアに腰掛けてぼーっと待って1時間、待望のアタリ。アジだ。小さいけどアジ、今季初アジだ。0時半、どうやら群れが入ってきたようで、連続ヒットで小アジ。小メバルを挟んで小アジが4尾釣れた。連で釣れてはずれたりとか、一瞬の入れ食いが嬉しかった。

しかしそれっきりで、今回の釣行でアジの回遊はこの1回だけ。また釣れない時間が続くことになったがちょうど1時間位たった1時半ごろ、ポツポツとウミタナゴやら小メバルが釣れたが、また釣れなくなったり。

この時期はやっぱりウミタナゴ。特段美味しいわけでもないけれど、この時期に釣れないと何故か淋しい。釣れてくれてよかった。

その後3時半位まで釣れたりとか釣れなかったりとか。飽きないほど、とは言えないけれどまぁなんとか、ポツポツ程度に釣れてくれた。そして1時間後の4時半、ウミタナゴが釣れたのを機に全く釣れなくなってしまった。

序盤でボウズを覚悟したけどいちおう少ないながらも魚が釣れて、何時に帰ろうかと思案を始めてチェアの上で少し寝入ってしまった。30分位か。

さすがに4時を回るくらいから冷え込みが強くなる。服装的にはもう1枚着ようかと悩んで家を出たけど、やっぱり足りなかったか。

夜明け前1時間位か、6時少し前、薄明が始まる。冬のこの時期、空気が澄んでいるせいか薄明はとても美しい。ただ、寒いので帰る時間でまた悩み始める。まだコマセがたくさんあるので、6時半まで続けて帰ろうと決めた。コマセはいつも1kgだと少ないし、2kgだと多い。

コマセをまいていると少し様子が変、ひょっとして魚かも!。明るくなってきて海の様子がわかるようになってコマセをまきつつ海を見ると時折キラッキラッと光る。何か回遊魚の群れが入ってきたんだ。

夏の小サバ祭りもそうだったけど、冬も明け方にドラマが待っていた。ドラマ、というほどでもないけどイワシの群れがはいったんだ。

棚は表層すぐ、ということでコマセを巻いてサビキを極浅にセット。嬉しい、釣れた!。きれいなイワシだ。当初目標のアジではなかったけれど、とりあえず食べられるメジャーな魚!、ということでイワシ釣りに専念。30分ほど入れ食いを楽しんだ。

6時半位か、停泊していた船にエンジンが掛かり始めると、警戒したのか途端にイワシが散ってしまった。時折キラッと光るけどまた棚が深くなってしまった。コマセを巻いてしばらくすると、小魚が湧く様子も見えるようになった。今日の自分の釣果も小魚ばかりでぱっとしないけど、あまりハリ掛かりしなくなったので納竿することにした。納竿は朝7時。

今日の釣果は小アジ4尾、ウミタナゴ4尾、小メバル4尾、イワシ13尾、そしてミニフグ1尾でこれはリリース、フグ以外は全て持ち帰った。今のところ自分のポリシーとしては、序盤によほど大きな魚でも釣れない限り、小魚でもキープだ。もちろん持ち帰って美味しくいただく、コレ鉄則。

満足とはいかないまでも最後にイワシが釣れてくれたし、フグを含めれば五目釣り、釣れない時間が長かったけど、我慢できたおかげで今回も魚が釣れた。来てよかった。

完全に夜が明けた港。朝の海も綺麗だけど、やっぱり冬の薄明の海が綺麗だ。冬の夜釣りのときはいつもそう思う。

帰りはいつもの通り危険、寝不足でだいたい事故りそうになる。今回は時間に余裕があったので少し仮眠すればよかった。次回は忘れずシュラフを車に積もう。

帰宅は朝の10時半位、洗車して道具の片付けして風呂入って寝たけど、熟睡してしまった。いつも3時間位で目が覚めるはずなのに。疲れてるかな、体力的にじゃなく、精神的に。今日中に魚の下処理だけ済ませておきたかったので、夕飯後に釣り具の片付けと下処理他諸々。夜の8時からゆっくり酒を、って思っていたけど最終的に飲み始めたのは10時だった。

せっかく下処理したのでイワシの小さいのを刺身にしたらこれが激旨、脂が乗って捌いているときも手にまとわりつくくらい。手間なので皮は取らなかったけど、生姜醤油で美味しく頂いた。

海釣りはいい、特に冬の海釣りは。我慢して釣って、好きだから我慢じゃないんだけど、何とか釣れた魚を帰って捌いて刺し身にして、酒の肴にして。それに釣りの最中は気が紛れる非日常、心の洗濯だ。

年末、また行こう。

今回の出費、釣り具・釣り餌1,419円、買い出し食料865円、ガソリン1,000円の合計3,284円。

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